2004-01-01から1年間の記事一覧

特許は地雷か

まつもと氏からいただいたコメントについて、書きます。そのコメントについて個別に書く前に、ソフトウエア特許に対する私の基本的なスタンスについて書くと、ソフトウエアは、特許法で保護され得るものだと思っています。 まつもと氏は、ソフトウエアを特許…

KodakとSun、オブジェクト特許で和解

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0410/05/news016.html このKodakの特許訴訟についての一連の記事を基にソフトウエア特許について書かれた日記をいくつか見た。 Kodakの有益な発明をSunが盗用したのではない。誰でも考えることをあらかじめ登…

MicrosoftのFATファイルシステム特許、再審査で取り消しに

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0410/01/news018.html 訴訟慣れしていると思っていたマイクロソフトでも、特許とその使い方については、まだまだ慣れていないなというか、下手だなあと思った。 この記事とは離れて私が思うのは、特許なんて、所詮は…

2ちゃんのスレッドが書籍になるまで

itmediaの2ちゃんの「良スレ」が電子書籍化されヒットするまでという記事(合計3ページ)の 第2ページ。 http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0408/30/news002_2.html 気になるのは、著作権の問題だ。先の「死にたい」でもそうだが、掲示板の書き込み…

はてなの規約案

意見は既に女子マラソンを見ながらメールした。 ことさらに日記であげつらわないのは、まあ、思うところあったからで。 (8月25日追記) http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/comment?date=20040819#c より # hatenadiary 『規約改定案について、様々なご指摘…

オープンソースを巡る著作権論議と知的財産政策への示唆

上記した見出しは、経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長補佐の村上敬亮氏が「特技懇」誌第232号に寄稿された記事のタイトルである。 白田氏のサイトで探しものを調べているときに見つけた。 特技懇というのは、特許庁技術懇話会の略称で、特許庁の審…

肖像権の話。

THE BRONSON DVD-BOX 著作権の迷宮 http://www.bronson-dexdvd.com/chosaku/c_001.html ことのはインフォーマルの7月31日経由で知った。 とても興味深く読んだ。

情報は誰のものか?

青弓社発行、青弓社編集部編。ISBN:4787232320 江坂氏のblogのエントリーに書いてあったので興味を持ち、買ってきた。 BOOKS書原の霞ヶ関店は、特許法などや著作権法などの品揃えがいい。特許庁に近く、特許事務所が多いせいもあるだろう。夜10時まで開いて…

Linuxが283件の特許に抵触する可能性、27件はMicrosoftの特許〜米調査

INTERNET WATCHの記事より。 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/08/03/4130.html OSRMでは現在の問題として、米特許法上の「故意」による侵害の重罰制度がネックだと指摘する。他人の特許を侵害するかどうかを事前に調べた場合、その後に侵…

出題ミス:弁理士試験で問題ページ欠落、設問に取り違え

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/archive/news/2004/07/20040729ddm041040172000c.html 制御工学では、3ページのうち1ページが欠落。受験者の指摘を受け、欠落ページを急きょコピーし、40分後に全受験者に配った。著作権法では、設問に出てく…

JALがビジネスモデル特許でANAを提訴

職場でビジネスモデル特許に携わっている人が、休み時間に少し話題にしてた。 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20040727/147800/ JALの持つ特許の正式名称は、「ID情報利用の搭乗券発行システム」(特許番号:第3179409号)。登録日は2001年4月13…

続・法改正により迂回路は閉ざされるのか

前回の続きです。 法改正により追加される著作権法第113条第5項(いわゆるレコード輸入権)では、著作権侵害とみなされる要件の一つに「情を知っていること」があります。 この「情を知つて」いることを法廷で立証する責任があるのは、著作権者又は著作…

法改正により迂回路は閉ざされるのか

benliからトラックバック先を見ていたら、造反有理に"Not Exportable to Japan"のエントリーがあるのを知った。 私と考えは異なるが、法改正により追加される著作権法第113条第5項(いわゆるレコード輸入権)について、しっかりとした論考をされている。…

インターネットと選挙運動と公職選挙法

今回の参議院議員選挙に知人が立候補しているので、そのことをこの日記に書こうと思ったのだが、少し気になってGoogleでgoogle:インターネット 選挙運動 公職選挙法と検索してみたら、選挙期間中に書くのは公職選挙法に違反する可能性があると思えたので、深…

契約による規制とレコード輸入権による規制との区別

前回書いたVelvet Crushの新譜のように、Web通販の画面で(no export to Japan)と表示されている場合に、その根拠が、契約によるものなのか、それともレコード輸入権に基づくものなのか、分かりにくいという意見がある。 私としては、そんなに難しい話では…

特許法等の法改正

6月に閉会した先の通常国会では、年金関連法案とレコード輸入権に関する著作権法の改正ばかりが注目されたように思えますが、特許法等についても改正法案が成立しています。 実務としては特許法等の改正のほうが、よほど重要です。 改正点については、特許…

Velvet Crush

benliにおいて、Velvet Crushの"Stereo Blues"という音楽CDに関して、Parasol Recordsの通販ページに、 (no export to Japan)と記載されていることについて言及されている。 この音楽CDについてのParasol Recordsでの記載は、benliが示唆するように日本でレ…

追記

(7月10日に以下の文章を追記。) 「はてなダイアラーが選ぶはてなダイアリー百選」というキーワード経由で、この日の日記を見にいらっしゃる方が多いので、「はてなダイアラーが選ぶはてなダイアリー百選」について、私が思ったことを追記します。 百選…

個別具体化か、一般抽象化か

崎山伸夫氏と高木浩光氏とのblogでの議論を見て、噛み合ってないなと思った。 噛み合ってないのは、Winnyを個別具体化して考えるのか、一般抽象化して考えるのかの違いにあるのではないかと思った。 Winnyが個別に持つ問題について議論しているのが高木氏、W…

お勧めサイト:けいてぃ (KATIE) の日記

レコード輸入権問題について振り返ると、法案の法解釈ではなく、文化庁などの姿勢に基づいて反対している人が多かったように思う。 反対している人のblogを読んでいると、不信と予断と悪意と陰謀論に溢れていて、あまり気分良いものではなかった。 例えば、…

お勧めサイト:笹山登生氏の掲示板

レコード輸入権については、笹山登生氏の掲示板では、著作権法改正案が国会で成立した後においても考えらさせられる議論がされていました。今は別の話題が多いけど、それでも「なるほど」と思う話が多いので、レコード輸入権に関係なくお勧め。 http://www.s…

書けない頃に思っていたことを書いてみます。話題になったことについて、時節から外れていることは分かっているけれど。

輸入権について私なりのまとめ

手元にある音楽CDのうち、並行輸入盤があるかを調べてみたら、サザンオールスターズの「バラッド3」が台湾盤であった。これは、正月に故郷へ帰省した時に、実家の近所のレコード店で買ったものである。 この「バラッド3」について、ジャケットの一部をス…

輸入権の要件としての国外頒布目的商業用レコード

5月30日の日記の続きです。 いわゆるレコード輸入権の要件の一つに、「国外頒布目的商業用レコードであること」があります。 この「国外頒布目的商業用レコード」とは何かを、法案からもう一度書いてみましょう。 国内において頒布することを目的とする商…

短答式試験の問題と解答

先週の日曜日(5月23日)に行われた平成16年度弁理士試験短答式筆記試験問題及び解答が、特許庁のWebサイトに掲載されている。 http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/h16benrisi_tan.htm ちなみに、私は47点。 この試験についての統計と解説…

5月17日のコメントについて

5月17日の日記に小倉秀夫さんからコメントをいただきました。 「専ら……することを目的とするもの」という文言が用いられている場合に、「……」の内容が客観的に現れ出ている必要があるのだと解釈されている例があるでしょうか。私は思い出せないのですが。も…

著作物の並行輸入品についての税関における取り扱いの予測

いわゆるレコード輸入権が創設された場合に、並行輸入品の音楽CDを税関がどう取り扱うのかは、特許製品の並行輸入品の場合の取り扱いが参考になると思います。 これについては、弁理士会のサイトに記述があるのを最近見つけた。 http://www.jpaa.or.jp/ip-in…

5月7日のコメントについて

小倉秀夫さんから5月7日の日記のコメント欄にてコメントをいただきました。 むしろ、私の場合は、まず「目的」というのは主観的要件であるから、例えば米国盤を発行したレコード会社において主観的に「当該アルバムの米国盤CDは専ら米国において頒布する…

5月5日のコメントについて

11日の予定と書きましたが、遅くなりました。 小倉秀夫さんから5月5日の日記のコメント欄にてコメントをいただきました。 「情を知って」所持する行為を違法行為とする条項は、それまで適法だった行為を情を知らされたとたんに違法行為に変えてしまう不…

輸入権シンポジウムの関連リンクから 輸入盤CD規制に関するシンポジウムのメモ 主な要点書き起こし >小倉弁護士 amazonについて。レコジャケに「日本輸出禁止」がつかなくても本国から輸出は止められる。 レコード小売店は警告状が来たら、その商品は廃棄し…