出題ミス:弁理士試験で問題ページ欠落、設問に取り違え

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/archive/news/2004/07/20040729ddm041040172000c.html

制御工学では、3ページのうち1ページが欠落。受験者の指摘を受け、欠落ページを急きょコピーし、40分後に全受験者に配った。著作権法では、設問に出てくる人物2人を途中で取り違えて出題した。

出題された問題は、特許庁のサイトに平成16年度弁理士試験論文式筆記試験(選択試験)問題及び論点の公表として公表されているので見ることができる。
(出題ミスのあった制御工学の問題:PDFファイル)
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/pdf/fy16_ronbunshiki_s/03_02.pdf
(出題ミスのあった著作権法の問題:PDFファイル)
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/pdf/fy16_ronbunshiki_s/07_03.pdf
昨年の弁理士試験でも、選択科目の選択問題中、電磁気学で出題ミスがあった。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/pdf/fy15_ronbunshiki/denjiki.pdf
その問題については、解答者の全員が正解という取り扱いになった。
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/h15_ronbun_goukaku.htm

§お知らせ§
○選択科目「物理工学」の選択問題「電磁気学」の採点について
 7月7日付けでお知らせした選択問題の電磁気学の問題の誤記について、工業所有権審議会弁理士分科会試験部会において審議した結果、受験者に不利を与えないとの観点から、問1を全員正解とすることといたしました。

出題ミスのあった電磁気学を受験した受験生にとっては、不利にならない取り扱いであったが、結果的に電磁気学の問題で解答できなかった人も合格した可能性があるというのは、他の選択科目を受験した受験生との間では、不公平にも感じた。
選択科目によって問題の難易度に格差があるのに、出題ミスを救済する取り扱いにより格差が一層大きくなる。選択科目のみで試験に落ちた人は、やりきれない思いをした。