政府系サイトで"無断引用"という語の検索結果

ナガブロさんの無断引用という表現はまちがいではないというエントリーは、とても興味深いエントリーです。
私も、この「無断引用」という語について、数年来考えていたからです。
私は、「無断引用」という語が、著作権法上は適切ではないと現状で考えていますが、そのことを書くには少々時間が必要なため、あとで書く予定です。


そこで、法律的な解釈はさておき、「無断引用」という語が、政府系機関でどれくらい使われているかをGoogleで検索してみました。
政府系機関に限定したのは、政府系機関であれば、用語について慎重に扱っているだろうと予想できるからです。
その結果は、次のとおりです。

その一.政府系機関で「無断引用」という語を検索

 google:"無断引用" site:go.jp ==>約 27,100 件。
結構な量でヒットしたと思いました。よくみると浜田河川国道事務所とか、松江国道事務所とか、島根県にある出先機関のサイトが目立ちます。

その二.検索から「島根」を除外

上記の検索結果から更に、島根という語を検索結果から除外してみましょう。
 google:"無断引用" -島根 site:go.jp ==>約 2,000 件。
島根という語を除外すると、2000件に減りました。この検索結果では松江国道事務所のサイトが多いです。

その三.更に「松江」を除外

上記の検索結果から更に、松江という語も検索結果から除外してみましょう。
 google:"無断引用" -島根 -松江 site:go.jp ==>約 603 件。
島根と松江の語を除外すると、603件に減りました。
検索結果を見ていると、島根県以外の国土交通省出先機関が多くヒットします。

その四.更に国土交通省を除外

上記の検索結果から更に、mlit.go.jpという語(国土交通省)も検索結果から除外してみましょう。
 google:"無断引用" -島根 -松江 -mlit.go.jp site:go.jp ==>約 227 件。
政府系機関で無断引用という語は、島根と松江と国土交通省を除外すると227 件ヒットしました。
この227件という検索結果をどう評価しましょう。
227件を多いと見るか少ないとみるか。私は少ないと判断します。

その五.島根県国土交通省で無断引用という語を検索

上述した検索結果の確認のために、上記の検索で行った除外検索とは逆に、AND検索とOR検索を組み合わせて検索してみます。
「無断引用」の語と、「島根」又は「松江」という語と、「mlit.go.jp」という語(国土交通省)という語とを含む政府系機関を検索してましょう。
 google:"無断引用" 島根|松江 mlit.go.jp site:go.jp ==>約 26,100 件。
その五の結果が26,100 件で、その一の結果が27,100件ということは、政府系サイトで"無断引用"という語は、島根県国土交通省の機関で多く使われていたということになります。
Googleで「OR検索」は初めて使ったので、念のため、「島根」と「mlit.go.jp」のAND検索の結果と、「松江」と「mlit.go.jp」のAND検索の結果を、それぞれ示します。
 google:"無断引用" 島根 mlit.go.jp site:go.jp ==>約 25,000 件。
 google:"無断引用" 松江 mlit.go.jp site:go.jp ==>約 1,790 件。
また、「島根」及び「松江」の語を含まない国土交通省の機関で、無断引用の語を検索した結果は次のとおりです。
 google:"無断引用" mlit.go.jp -島根 -松江 site:go.jp ==>約 369 件。