5周年

そういえば、このブログを書き始めて5年が過ぎたらしい。
一月当たり数エントリーに過ぎませんし、今年の5月から6月にかけて、プライベートモードにして更新停止していましたので、ブログを書き続けているという意識がなかったです。
そんな更新頻度の少ない私は、他人からもブロガーとは思われて無いでしょうし。


5年前は、ブログという言葉が定着しておらず、ウェブ日記ウェブログはどう違うんだなんて論争がその前年にあったようにブログの黎明期で、はてなダイアリーも文字通り、ダイアリー(日記)という位置づけでした。
私はniftyにホームページを持っていましたが、はてなが面白そうだということでダイアリーを始めました。
当時は弁理士や特許業界の人のブログなんて見かけられず、ネットでは正確ではない情報によって特許などが不当に批判されていると感じましたので、自分が信じるところの適切な情報をネットに伝えられたらと思ったのが、始めたきっかけの一つと思います。
著作権の話題は、勉強がてらに言及するようになりました。


いわゆるレコード輸入権については、盛り上がっているネットを見つつ、改正案の解釈が極端で煽られているのではないかと思っていました。
私も利用者であるという立場からすると、レコード輸入権は無いほうがいい。だから反対運動に水を差すのは控えたほうがいいのではないかとも当時は思いました。
でも、レコード輸入権の法案が国会で修正無く、原案どおりに成立し、反対運動に無力感が漂ったように見えたときに、反対運動をするにしても、煽りではない、的確な情報は必要だろうと思うようになりました。
だから、このブログは、特許や著作権を非難する意見のうち、不当だと私が思った意見について、突っ込みをいれるようなブログになっていると思います。
それは、私が、大勢な意見に茶々を入れたがる、天邪鬼な性格にもよると思います。
また、特許事務所に勤めているという、知財を保護するのが仕事であるという職業上の理由もあると思います。
職業上の責務としてではなく、発明者、創作者はすごいと、素で私は思うんですよ。
打ち合わせで発明者とお話させてもらうと、よくこんなこと考えたなと、凄いなと、いつも感じます。
一億総創作者の時代といっても、創作できる人は限られていますよ。だから、発明者や創作者の立場というのも大事にしたい。私はそんな感じでブログを書いています。


ブログを書き始めたときには、ブログで名が売れれば、仮に資格が取れたときに役に立つだろうと利を考えたこともありました。
でも試験には受からないわ、著作権保護に反対な大勢のネットユーザーの意見に突っ込む立場のエントリーを書くわで、名が売れること、利を得ることは、とうに諦めてます。
今は弁理士ブロガーも増えましたから、知財に関する適切な情報も入手が容易になりました。
このブログは、5年前の一番最初に書いたように自分のためですから、今後も、必要あれば続けるし、必要さを感じなければ止まるしという方針で行きます。

追記

はてなスターをありがとうございました。思いもよらず嬉しかったです。