モバイル端末考

私にとってのPDAとは何かを考えてみましょうか。
一言でいうと、「データを素早く表示する装置」ですね。
スケジュール(データ)を見たい、住所録(データ)を見たい、忘れていた漢字(データ)を見たい、英単語の訳(データ)を見たい、割り勘の計算結果(データ)を見たい、次の電車は何時か(データ)を見たい、etc.と、いうことです。
ごのようなデータを表示するという機能は、PDAが電子手帳と言われていた昔から本質的に具備している機能だろうと思います。
インターネット接続機能が標準になったのも、Webにあるデータを見たいという要請からでしょう。
今のPDAは、Palmであれ、PocketPCであれ、上述したデータを表示させることについて、そこそこの機能は持っているだろうと思います。
でも、私にとっては、grepが使えることが、PDAの選択の条件となります。
例えば、私は知財関係の最高裁判決を20個ぐらいテキストファイルにして、メモリーカードに保存しているのですが、その中で「特段の事情」というワードが含まれているのはどれか、なんて考えることがあります。
grepがあれば、それこそ一発なのですが、grepがないPDAであれば、テキストビュアーを立ち上げて、ファイルを一つずつ開いて、検索操作をし、ファイルを閉じるという手作業を20回ぐらい繰り返す必要があるでしょう。
grepがないPDAでは、自分の用途にとって「データを素早く表示する」とはいえないのです。
私は、住所録もcsvのテキストファイルだし、スケジュールも年月日をファイル名にしたテキストファイルなので、grepの役割は大きいです。
このような使い方だから、HP200LXから乗り換えるとするなら、Linuxで動くザウルスでしょうかね。