著作権等管理事業法

copyrightさんが、著作権等管理事業法を、利用者を抑圧するものだ、JASRACの横暴を助長しているのだと述べている。
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20050915/p1
あまり関係ないだろうと思う。
著作権等管理事業法を廃止して仲介業務法に戻したら、JASRACの横暴が少なくなるのかを考えてみましょう。
仲介業務法に戻したとしても、JASRACの横暴(とみえる行為)は、少なくならないと私は思います。事業者の独占を認めた法律であろうが、並立を認めた法律であろうが、インカムが少なくなれば横暴(とみえる行為)は増えるでしょう。
このことから、著作権等管理事業法は、JASRACが使用料徴収を積極的にするきっかけであったにしても、原因ではないと考えます。
著作物を利用したい者は、著作者に聞けば管理事業者が分かるのではないでしょうか。そんな手間でもないような。
次に、使用料の将来的な吊り上げ予測については、利用者団体にそっぽを向かれるような料金にはできないだろうと予測します。著作権なんて、利用されて何ぼなので、一方的な値上げが通るとは思いません。
ちなみに、使用料の規定はWebで見ることができる。
http://www.jasrac.or.jp/profile/covenant/pdf/royalty/royalty.pdf


JASRACについては、まだまだ知らないことが多いので、調べているところ。
著作権等管理事業法についても、今回、初めて知ったことが多い。
JASRACは、著作者と信託契約をしているので、JASRAC自体が著作権者であり、作詞家、作曲家といった著作者は、著作権を持っていないことなど。
有斐閣の本を買って読んでいます。
逐条解説 著作権等管理事業法