永遠なる無駄遣い

日経のBizTechつながりで、BizTechイノベーターというサイトがある。そこにある「永遠なる無駄遣い」というコラムが、実につまらない。
http://biz-inno.nikkeibp.co.jp/goods/
なら読むな!と言われれば、そのとおりであるが、巡回を止めるにあたって一言書いておこう。

初めて読んだときに思ったのは、「著者は、物事にカタチから入る人間だな」ということ。そんな人の、上っ面な蘊蓄を読んでも、何も感じるところがない。というか、自分とは違うので、共感できなかった。

また、ブツのチョイスが、「いかにも」って感じ。いかにもというのは、MONOマガジンやGoodsPressのような物欲系雑誌に載ってますって感じ。
最初がライカで、次がビートルで、次が時計でしょ。ビートルのコラムが終わった先月に、「次はブライトリングのクロノグラフでも書けば?」と、皮肉で思っていたら、そのとおりに時計のコラムが始まったので、自分でも呆れた。

さらに、「著者は、まだパブルが弾けてないな」と、思った。バブルというのは、購入する物の金額のことではない。物を買うための動機、理由についての時代的感覚のこと。
物を買う時に、バブル時代の前後で異なるのは、バブリーな時代までは何かと理由が必要だったと思う。やれデザインがどうだ、機能がどうだ、一生物だ、etc。それがバブル崩壊後は、自分が好きだからという理由だけでいいんだと思う。
言い換えれば、物を買うのに他人を納得させる理由が必要だったのがバブル中まで。バブル後は、他人がどうこうに関係なく、自分さえよければ買うという、シンプルかつ自我的な買い方が時代の気分なんだと思う。
だから、コラムであれこれ書かれてもねえ。時代とは遊離してるんじゃないかな。