2ちゃんねるのネタは投稿者のもの(規約改定前)

(注記: 6月2日に記載)
itmediaに記事がある。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0606/01/news066.html
タイトルが「2ちゃんネタは誰のもの? スレ紹介ブログの閉鎖相次ぐ」になっている。
誰のものと問われたら、著作権法と投稿規約に従って考えればいい。
1つのスレで複数人の投稿者の掛け合いで面白いネタができたのなら、その著作物は、各投稿者の共同著作物になる(著作権法第2条第1項第12号)。この共同著作物の著作権は、著作者である投稿者が原始的に取得する。
2ちゃんねるの投稿規約(改定前)によれば、書き込みの著作権は各投稿者が保持することになっていたので、2ちゃんねるのネタは、投稿者のものということになる。
ひろゆき氏は、投稿された著作物についての非独占的な使用権を、投稿者から取得していたので、ひろゆき氏がネタを使用することは自由だ。
そして、ひろゆき氏は、投稿規約(改正前)に基づいて、第三者が、2ちゃんねるのネタを使用することを許諾することができる(使用権の再許諾)。つまり、第三者2ちゃんねるのネタを使わせることができる。


ログ使用についてのひろゆき氏の見解は次のリンク。
http://www.2ch.net/

2ちゃんねるのデータの利用に関して、原則的に自由ですが、 2ちゃんねるのデータ自体を利用して対価を取る行為はご遠慮下さい。

どこかに書いてあったと思って探していて、昨日は見つからなかった。2ちゃんねるのトップページに書いてあるとは盲点だった。
えっけん氏のブログのコメントを読んでいて気付いた。
http://ekken.blog1.fc2.com/blog-entry-162.html


2ちゃんねるのトップページにある上掲した文章によれば、2ちゃんねるのログを有料で閲覧させたりすることは禁止されている。しかし、ログ使用は原則として自由だ。
ログを公開しているサイトのアフィリエイトについては検討を要するが、データ自体を利用して対価を取っている行為には該当しないと私は考える。
(2ちゃんねるへの何らかのチャージバックはあっても良かったとは思うけど)


以上のことから、2ちゃんねるログまとめサイトが、2ちゃんねるのログを使用することについて、著作権法上で合法か違法かを考える。
ログについての著作権は投稿者が保持し、
投稿者が、ひろゆき氏に使用権を許諾し、
ひろゆき氏が第三者に対し、原則的に自由に使っていいという、使用権の再許諾をしている。
したがって、2ちゃんねるログまとめサイトのログ使用は、著作権法上は合法であったと考えられる。


アフィサイトへの転載が禁止になったのであれば、それはログの使用について、今までとは許諾条件が変更されたということになろう。