オープンソースP2P

Winny作者の金子氏のスピーチ。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2006/02/20/10940.html
オープンソースP2Pというのは、一つのアイデアとして、いいと思う。
オープンソースで、多数の人が議論して開発していくのであれば、著作権侵害に特化したようなソフトには成らないのではないか。
開発の過程で、ソフトウェア作者の自制(のようなもの)が働くと思う。
そうしてできあがったオープンソースP2Pソフトと、Winnyとを比べてみて、どの点が異なるかを検証してみるといい。異なる点があれば、その相違点が、Winnyに違法性があるかどうかを示しているかも知れない。


Winnyは、効率性の高いP2Pを目指して開発されたそうだけど、効率性の高いP2Pが、全てWinnyと同じ技術になるわけではあるまい。
作者ごとに、種々の要素を選択してソフトウェアができあがるとして、できあがったソフトウェアに作者の思想が反映されるだろう。
Winnyには、その作者の思想に、著作権を故意に侵害することの思いが全くなかったのか。
金子氏本人にしか分からないことだけど。

なお、Winny開発時にソースを公開しなかった点には「オープンソースでも匿名性には問題がないが、効率性に問題がある。ハッキングされるとフリーライドの問題が発生する可能性があった」と指摘。つまり、P2Pネットワークでダウンロードだけ行なえるWinnyクローンが開発されてしまうことを懸念したという。

Winnyって使ったことないので推量で書くけど、この記述からは、Winnyは、利用者に優良なコンテンツを放流させることで効率性を高めたソフトのように読めた。