はてなダイアリーキーワードの「著作権」

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%c3%f8%ba%ee%b8%a2
著作権について、キーワードでは次のような説明がある。

もっとも、インターネット上で著作権侵害が声高に指弾される場面とは、たとえば芸能人の画像を自分のウェブページに貼ったファンがいたとして、そのファンをかねてより快く思っていなかった第三者がこれを奇貨として、画像を貼ったファンを罵る、といったものであることが往々にしてある。
著作権侵害親告罪であり、その著作者が告訴して初めて公訴されるものであるが、この場合、指弾している側は画像上の権利者でもその代理人でもないので、正確には「著作権」が利用されているのではなく、いわば「『著作権という権利がある』という社会的事実」が利用されているのだと言える。

この説明は、著作権を刑事的な面から見ていると思う。
民事的な説明も入れておいたほうがいいと思うが、自分以外の人が書いた文章を変えたり、削除したりするのは抵抗がある。
ので、上の文章に続いて、次の文章を書き加えた。

著作権を侵害した罪は、刑法の原則どおり故意が必要である。また、著作権を侵害した罪が親告罪であるのは、著作権が私権であり、刑事的責任を著作権者の判断に委ねるためである。
著作権を侵害した場合は、上記した刑事上の制裁だけでなく、著作権者から民事上の請求を受ける。例えば、損害賠償請求(民法709条)、不当利得返還請求(民法703条、704条)、信用回復措置請求(著作権法115条)、差止請求(著作権法112条)。これらの民事上の請求は、著作権が財産権であることに基づく。
前記した、インターネット上で著作権侵害が声高に指弾される場面は、著作権が財産権であり、著作物は人の財産の一つであることから、その所有権を侵す可能性があることを非難しているものと言えよう。