高校野球ルール

お盆のころのNHKテレビといえば、朝から夕方まで高校野球をやっている。
帰省とともに夏の風物詩として郷土意識を呼び起こすのか、人気あるのだろう。
甲子園での日程は決まっているから、前日に投げた投手が、翌日も投球することがあるけど、それは間違っていると思う。
投手の身体に決して良くない。
プロ野球ですら、中三日(インターバルの休憩が3日間)で登板すると「酷使」といわれるのに、なぜ高校野球では容認されているのだろう。
マチュアだから、お金を得ないのだから、酷使してもよいということにはならない。
高校生は、成長の途中であり、身体ができあがっていないのだから、プロ野球よりも厳密な健康管理が必要である。
ただ甲子園での栄光のために連続して投球し、その結果、故障して将来を棒に振った投手がどれだけいることか。
高校野球連盟は、野球に教育的意味合いがあると考えているなら、なおさら、本人の健康保持に留意すべきである。
野球部員の非行で出場停止にするより、部員の健康管理に注意せず連続投球させた学校を出場停止にするのが優先事項ではないか。
もういい加減、痛いのを我慢して投球するのを美徳と考えるのは、間違っているということを、共通認識とすべきである。


健康管理を本人の自主には任せられない。だって勝利を渇望しているのは誰よりも本人だから、「投げられません」なんて、本人の口から言えるはずがない。
だから、野球ルールの他に、別途、高校野球ルールを設け、強制的に履行させる必要がある。
例えば、
・連続する日で投球する場合は、二日間の合計で100球を超えてはいけない。
このようなルールがあるだけでも、だいぶ違うと思う。
全国の高校に一律のルールにするなら、不公平ではない。
また、上記の特別ルールでは、高校野球がつまらなくなるという無責任な観客の意見があるかもしれないが、そんな意見よりも、本人の健康を優先すべきである。