問題

http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/pdf/fy15_ronbunshiki/kagaku.pdf

3.化学結合に関する次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。
化学結合量子力学によって扱うときは、通常、近似法が用いられる。
代表的な近似法には(ア)と分子軌道法がある。前者は二つの原子を近
づけるとき、それらの相互作用により一つの結合が生成すると考えるも
ので、後者は、分子全体に広がった多中心の分子軌道に電子を詰めてい
くと考えるものである。後者で電子を詰めていくとき、(イ)によって、
一つの分子軌道にはスピンが互いに逆向きの一対の電子しか収容でき
ない。
【20点】
(1)(ア)、(イ)に当てはまる語句を記せ。
(2)分子軌道を決める方法として、分子軌道関数を原子軌道関数の一
次結合とする方法は何と呼ばれるか。
(3)水素分子を(ア)、(2)の方法で取り扱うとき、後者から得られ
波動関数に余分に加わっている項の意味を述べよ。

化学系の大学院を出た人は、選択科目の試験を免除されているのであるが、この問題を解けるか聞いてみたい気がする。