IE特許訴訟、裁判所がマイクロソフトの訴えを却下

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20060904,00.htm
勝手な推測だけど。
特許権者は、侵害している者を誰かれ選ばず訴えることができるのに、本件でマイクロソフトを訴えたのは、損害賠償額の請求としてマイクロソフトが最も効果的だということの他に、InternetExplorerが、Webブラウザーにおいて寡占状態であることを懲らしめようという意図があったのかも知れない。
InternetExplorerが特許で打撃を受ければ、他のブラウザーには追い風になる。
しかし、今や他のブラウザーも、InternetExplorerで表示できるページは同様に表示できるように設計しているから、本件特許の影響を受けてしまう結果になっている。


さて、特許訴訟で被告側は、特許権を侵害していないという反論をするとともに、製品を設計変更することで、侵害だと認定された場合でも賠償額が現在以上に増えなくするのが常套手段です。
だから記事のように、Microsoftはウェブ製作者へのアドバイスを行いつつ、IEの変更を計画している。
このように、特許に対しては大概、その回避手段が考えられる。
この回避手段を考えることは、余計な手間とも考えられるが、新技術の開発へのきっかけになる場合もあろう。
特許は、技術革新や競争を阻害するだけのものではないように思う。