阪神優勝”決裂…球団の“脅し”に不信感

商標権者である衣料品販売業者の激白が記されている。
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_08/1t2003081815.html
感情論から交渉は決裂したようだが、この激白を読んでも、理は球団側にあるように思う。
商標権者は、阪神タイガースの名声を利用して、この名声にあやかって儲けようという考えがあったと思われても仕方がない。なぜなら、

田沢氏の要望は一つで、「愛着がある商品を手放したくない。今後も私の使用権を認めてほしい」というもの。

営利目的がないなら、阪神球団からの譲渡の申し出を受けるものだろう。
その一方で、球団側からすると、「阪神タイガース」という有名ブランドを守るために、そのような業者による商標の使用を阻止しようと考えるのは当然だろう。

それが優勝が決まりかけたら、球団側は『譲渡しろ!』。しなければ、『無効審判だ』『損害賠償を請求する』とはどういうことなんですか」と、球団側の対応に不信感を露にする。

ブランドを守るという球団側からすれば、理解できる対応に思える。

球団側の対応は強硬で、譲渡の対価を約100万円とし、「優勝までの決着」を強調。「これ以上一歩も引けない」と迫ったという。その後も、球団は「待てない。今月22日以降、『決裂』で発表する。無効審判を起こし、商標を抹消する」と高姿勢だったことで、「決裂やむなし」を決意したのだ。

この商標権者たる衣料品販売業者は、商標のライセンス交渉に不慣れだったのでしょうね。
交渉の際に、値踏みになる材料を提示するのは、あり得ることでしょう。特段に高姿勢だったとは限らないような。

それを1年以上も“放置”した後、『よこせ』とは…。球団と私と、どちらが本物の『虎ファン』なのですか

譲渡交渉を、商標を使用したい時点まで延期されたことを怒るのは心情的には理解できるが、球団側に「阪神優勝」という商標の使用を躊躇させるような人が、タイガースファンといえるだろうか。