本日7月1日は弁理士の日です。
弁理士の日を盛り上げるために、「弁理士の日記念ブログ企画2026」と銘打って、共通テーマで記事を書くというイベントが、例年どおりドクガクさんの「独学の弁理士講座」のブログで企画されています。
そこで、私もこの企画に参加します。
今年のお題は「知財業界と専門分野」です。
それでは行きましょう。
知財業界における専門分野とは、一言で言うと「自分の価値を提供できるところ」。
こんな感じでいいんじゃないですか。
専門分野があるから顧客に価値を提供できるというよりは、顧客に自分の価値を提供できるもの、提供できるところを専門分野だとすればいいのではないかと思っています。
今年のお題を一言で言っちゃったから、これ以後の話は蛇足です。
今年のお題は、私にとっては話の焦点をうまく纏めきれないお題でした。
ブログネタとして「専門分野」の語それ自体をうまく掴めない。それは仕事環境が変わったという個人的な理由もあるし、仕事環境が変わったことによる時間的な制約もあるし、安易に文系理系などの話を展開したら見えている地雷に触れるようなものだし。お題からネタの中身を先読みすればするほどリスク回避で筆が鈍りました。
私のことを言うと最初の特許事務所では大学で研究した分野に近い分野の発明について弁理士補助業務(注記:弁理士資格を持っていなかったため)で携わることができました。そういった意味では大学時代の専門分野が生かされた訳ですが、お客様が事務所に依頼される発明内容はピンポイントに大学時代の専門分野に該当する場合は少なく、むしろ稀で、大多数は自分が知らない技術分野を必死に調べて理解しつつ業務を遂行するのが普通でした。
特許事務所で業務を続けることで自分の中の知識量は増え、担当する技術分野も広がりましたが、その後に弁理士になっても、出願前の打ち合わせで大学の教授から最先端の技術のご説明を受けることもあり、理解が「難しい」と思うこともありました。
ただ、弁理士は技術分野について大学の教授と同じ知識を持つことまでは求められないのではないかと思います。私たちは学術の分野で新しいものを見つけることが業務ではなく、その新しいものを権利化し、ビジネス化する手助けとなるところに弁理士の意義があるのではないでしょうか。
そういった意味では、知財業界における専門分野というのは、特許弁理士に関して自分が担当できる技術分野とか、得意としている技術分野ということとは少し違うのだろうと思います。自らが持つ技術分野の知識と、弁理士としての知識とを合わせて、ビジネス化のための価値あるもの、価値のあることをお客様に提供できるところが、専門分野だと言えるのではないでしょうか。
と、いうことで、「顧客に自分の価値を提供できるもの、提供できるところを専門分野だとすればいい」。これで話はまとまりましたでしょうか。
おしまい